『また、同じ夢を見ていた – 著/住野よる』の感想。

住野よるさん、『また、同じ夢を見ていた』を読ませていただきました。

きっと誰にでも
「やり直したい」ことがある
学校に友達がいない”私”が出会ったのは
手首に傷のある”南さん” とても格好いい”アバズレさん”
一人暮らしの”おばあちゃん” そして、尻尾の短い”彼女”だった――

住野よるさん初読み。
デビュー作である『君の膵臓を食べたい』が大ヒットとなった作家さんです。
表紙は『君の膵臓を食べたい』と同様loundrawさん。

小学生の主人公「小柳菜ノ花」が、出会った不思議な友人達と「幸せって何か」について追求していく物語です。
読み始めると止められませんでした。透き通るような空気感と、素敵な登場人物のおかげで一日かからず読み切れました。

菜ノ花はとても賢い子で、変に大人びた態度と大人顔負けの言い回しや知識で微笑ましく、
周りにいる大人たちも、そんな主人公を優しく包み込むように接していて、読んでいて優しい気持ちになりました。

個人的にはアバズレさんがツボです。季節を売る仕事って、表現格好良すぎるでしょう。笑

物語が進むにつれ、不思議な友人たちが「幸せとは」「人生とは」を見つけていき、
その友人たちの正体についても明らかになっていきます。これは読んでいただきたい。

では、本文から一文引用。

幸せは、あっちからやってくるものではなく。
こっちから、選んで手にするものだから。

自分自身この作品を読むまで「幸せとは何か」なんて深く考えたことがなかったけど、
今の自分は幸せと言えると思う。

登場人物一人ひとりが素敵な言葉を持ち、
あたたかさと優しさが溢れている物語でした。
小、中学生の時に読みたかったなぁ…。では。